【11月】第13回近小親子歴史ウォーク
| 学校生活
毎年秋に行っている「近小親子歴史ウォーク」も13回を迎えました。澄み切った青い空の下、約70人の参加をいただきました。
今回は、昨年の春日大社・興福寺に引き続き、奈良公園第2弾として「東大寺、大仏が見つめ続けたその歴史」というテーマで歴史散策を行いました。
前日18:30からは「歴史トーーーク」として、参加者の皆様を対象に、オンラインで「聖武天皇、◯か? ×か?」というトークバトルも開催。当日に向けて、わくわく感を高めてもらいました。
いよいよ当日。
近鉄奈良駅「行基像」前で集合。ここで行基の解説を教員で行いました。この歴史ウォークの見どころの一つは、この教員による解説です。この日は7人の教員が同行しましたが、前日までに一生懸命プランを練って、解説の準備をしていたのです。
それでは奈良駅を出発です。地下道をくぐり、東大寺に近づいていきます。次の説明ポイントは南大門です。
ここでは、運慶の物語や、金剛力士像のちがいについての話を聞いてもらいました。
続いて、大仏殿が見える位置まで移動したところでも、次の解説を。昔と今の大仏殿の大きさの違いや七重塔の話を聞いて、天平時代の東大寺境内を想像してみました。
そしていよいよ大仏殿。本尊の盧舎那仏についての話を聞いたあと、堂内へ。ここではしばらく自由行動の時間をとりました。有名な柱のくぐり抜けに挑戦したり、お土産を買ったり、鹿せんべいを買って鹿と触れ合ったり、秋の東大寺を満喫してもらいました。
続いて訪れたのは正倉院です。土日曜日はそばまで見に行けませんが、少し屋根の部分が見える位置で、校倉造の模型を使っての説明を聞いてもらいました。
美しい秋の紅葉を眺めながら、続いて、転害門に行きました。
京街道沿いのこの門は、天平時代から残る国宝の門。別名「景清門」と呼ばれるこの門には、源頼朝が東大寺を訪れた時に、藤原(平)景清が、頼朝の命を狙って隠れていたという逸話が残されています。ここでは、東大寺が源平の合戦の折に燃えてしまった話をふれました。
ここからいよいよ戦国時代のお話し。一条通りの名残を感じる東西の道から少し坂道をのぼり、多聞城跡を訪れました。松永久秀の居城として知られるこの城は、現在中学校の敷地となっています。ここに、初めて造られたといわれる天守閣があり、大仏殿に布陣した三好軍と激しい戦いが繰り広げられた、というのです。東大寺、2度目の炎上。実際、南大門にはその時の銃弾も残っています。(みんなで触りました!)この距離で戦が起こったにも関わらず、正倉院は建物も宝物も無事...。そんな実感を味わえる見学になりました。
最後は、聖武天皇陵と光明皇后陵で解散です。
ここでは2人のたった一人の息子の話を少しだけさせてもらいました。
イベント終了後、参加してくださった皆様にはアンケートにご協力いただきました。皆様から、たくさんの好評価をいただき、企画した我々もとても嬉しく思います。
また、来年も実施したいと思います!