【校長室だより】 「豊かな感性を持とう」
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毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。
「豊かな感性を持とう」
おはようございます。
先週はオーストラリアからエデンズ小学校のお友達15人が来てくれました。
近小のみなさんが全員で出迎えてくれたので、大喜びしてくれました。
エデンズの先生方も、みなさんの歓迎にとても感謝していて、毎年近小に来たいと言ってくれていましたよ。
また、彼らのホストファミリーになってくださったみなさん、ありがとうございました。
歓迎集会も、みなさんの温かい気持ちが伝わって楽しい時間になりました。
英語での司会、5年生のダンス、クイズなど、一生懸命にしてくれたおかげです。
ただ、少し気になったのは、静かにして欲しい人が手を挙げて合図しているのに、すぐに静かにできなかったことです。
それで、みなさんに聞いて欲しいお話が一つあります。
これは実際にあったことですが、あるご夫婦が飛行機に乗っていました。このご夫婦は息子さんを病気で亡くしたのですが、息子さんと一緒に行こうと思っていた旅行に二人で出かけたのでした。
飛行機の窓から美しい富士山が見えたとき、お母さんが息子さんの写真を取り出してテーブルの上に置きました。息子さんと一緒に見たかったのだと思います。
そのとき、機内サービスで飲み物が配られていたのですが、CA(キャビン・アテンダント)の女性はふたりに飲み物を出したあと、「そちらの方にもどうぞ」と言って、写真の息子さんの分まで飲み物を注ぎました。
ご夫婦は、これに本当に感激して、温かい気持ちで旅を終えることができたそうです。
このCAの女性は、本当に「感性の豊かな人」だと思います。
感性の豊かな人とは、次の3つの大切なことができる人のことです。
① 違いに気づくこと
② 心を動かすこと
③ 行動すること
CAの女性は、テーブルの上の写真に気付きました。そして、ご夫婦の悲しみに心を動かし、自分がすべきことを実行したと言えます。
私たちも、そのような人でありたいですね。
みんなが集まって賑やかにしているとき、誰かが手を挙げたら、それに気づいてください。
そして、静かにして欲しい人がいること、何かを伝えようとしている人がいることを心で感じてください。
そして、行動すること。
手を挙げて、まだ気づいていない人に状況を伝え、自分は口を閉じる。
感性の豊かな人はステキな人です。
違いに気付き、心を動かし、行動に移す。
そんな人になれるよう、先生も努力したいと思います。
今月は、5年生の東京学習旅行・4年生の中京学習旅行・3年生の比叡山学舎・1年生の信貴山学舎があります。
一緒にがんばりましょう。
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