教科教育の特徴

問題解決学習

学ぶ喜び、
わかる喜び、
考える楽しさを伝える

今後急速に進むグローバル化社会で活躍するためには、「主体的に行動できる人材」となる「自立した学習者」の育成が求められます。近小が取り組んでいる「問題解決学習」は、まさにその根幹をなすところの「思考力・判断力・表現力等」を身につけることを目指しています。

問題解決学習とは

問題解決学習とは、知識の暗記だけで終わるような受動的な学習から脱却し、子どもたちが自ら問題を発見し、解決していく過程の中で学習内容を身につけていく学習です。本校では、すべての学習において問題解決型の学習を採用しています。子どもたちは、新たな課題に対して、すでに備わっている知識を活用することで、積極的に取り組んでいきます。そこで、自ら解決する充実感を味わうと共に、友達との意見交換を通してプラスアルファの学びをすることができます。そして、新しく学んだ知識は、さらに次の学習へと活用していくのです。このような学びを通して、子どもたちは学習の仕方を身につけ、学ぶ喜びや考える楽しさを味わうことができます。ここで身につける自ら考え、学びとる力は、子どもたちの将来において、必ず必要となる力なのです。

「楽しい、もっと頑張ろう」の姿勢を育みます。わかった!楽しさ・満足感(自分の力で解決できた!次も頑張るよ!)→もっと頑張ろう!学習への意欲(今までに勉強してきたことを工夫して使えば解決できるんだ!)→これもやってみよう!主体的な学習活動「与えられる学習」から「自らの学習」へ(この解決の方法はこれからも役立ちそうだね。)→しっかり考えれば未来はひらける!生きてはたらく力。主体的な学習活動によって獲得した考え方や知識・技能は、しっかりと身につきます。

国語

言葉を鍛え、心を育てる

言葉は、心と心をつなぎ、心を育むとても大切なものです。本校では、様々な言語活動を通して、この大切な「言葉の力」を育て、自分の考えや思いを豊かに表現する力を伸ばすことを目指し、日々の学習活動に取り組んでいます。

  • 低学年~楽しく声を出す~

    低学年では、声を出すことを重視しています。子どもたちは、本校オリジナルの「近小音読集」を活用して、美しい日本語に親しんでいます。また、辞書引きを通して、言葉の世界を広げています。

  • 中学年~楽しく表現する~

    中学年では。言葉を使って表現する力を育みます。子どもたちは、国語の学習で身につけた言葉の力を活用して音読発表会や劇、図鑑やパンフレット作りなどの表現活動に取り組み、楽しみながら言葉の力を伸ばしていきます。

  • 高学年~考えを深める~

    高学年では、子どもが主体的に課題解決に取り組み、考えを深めていく国語学習を展開しています。日常生活に生きてはたらく言葉の力を明確につかみ、自己との対話や友だちとの交流を通して、自らの考えを深めていきます。

算数

知識を活用して、解決する

算数科では知識を活用して問題を解決する「考える力」を身につけます。また、どのような問題でも知識を活用すれば解決できるということを指導の大前提にしています。これらの観点から6年間を通じて「わかる喜び」や「考える楽しさ」を知ることを最優先にし、指導を行っています。

  • T.T(ティーム・ティーチング 1~6年生)

    1つの学級を複数の教員で指導し、一人一人に適切な助言をしながら学習します。時には学級を2つに分けて行う小集団指導もあります。

  • アクティブラーニング

    問題解決学習だけでなく、体験・調査学習、グループ・ディスカッション、ディベート、グループワークなどを通して汎用的能力の育成を図っています。

  • 問題解決学習

    新しい課題を、それまでの学習で身につけた知識や考え方などを工夫して活用、解決して学習に取り組んでいます。

英語

国際社会で活躍するために
必要な英語力・コミュニケーション力の土台を育成

専任教諭とネイティブ講師によるティームティーチングの授業を1年生から導入し、すべての学年で週2時間の授業を行っています。6年間を通して、たくさんの英語のシャワーを浴び、様々なシチュエーションに応じて、英語を使う経験を積んでいきます。読み書きにおいては、1・2年生ではアルファベットに慣れ親しみ、3年生から本格的なフォニックス指導を開始。5・6年生では自分や周囲について簡単な英文を作り、「聞く」「話す」「読む」「書く」の四技能をバランスよく伸ばします。また、高学年では学習してきた英語を生かせるよう、オックスフォードサマースクール(4・5年生希望者)や英語を使ったフィールドワーク、外国人ゲストとの交流など、異文化に触れる機会をたくさん持ち、進んでコミュニケーションを図ろうとする子どもの育成を目指します。

外国人観光客にインタビュー

6年生では、京都を訪れる外国人観光客の方に、英語でインタビューを行います。どんなことを質問してみたいか話し合い、iPadのアプリを使って必要な表現をAI(人工知能)と練習。質問したい内容がスラスラと言えるようになれば、いざチャレンジ。子どもたちは自分の英語が伝わる喜び・達成感を味わい、コミュニケーションの楽しさを体験します。

理科

自然の法則を、五感で学ぶ

理科は自然を知るために、その法則を読み解く教科です。そのために大切になってくるのが観察と実験です。目の前にある疑問や課題に、根拠ある見通しを立て、それを実験で確認するという科学的なアプローチが、科学的思考力や豊かな発想力を育みます。そういった理科学習のテーマは「自然界の法則を知ること」です。本校には自然観察や豊富な実験器具などの環境が整っています。子どもたちは教科書や資料に書かれている情報を知識として吸収し、その知識をもって五感をフルに使って、それを一つひとつ確かめていきます。これらを低学年から中学年、高学年へと発展させていき、あらゆる事象を科学的かつ客観的に判断する力の土台を築いていきます。

近小アクアリウム

高学年の児童を中心に、魚や水生昆虫を飼育・展示しています。近年では環境の変化により、ほとんど見られなくなった貴重な水生昆虫を、身近に感じることができます。小さな「いのち」に触れ、自然を大切にする思いを育んでいます。

社会

本物にふれ、実地に学ぶ

2年生から行う社会見学、低学年での学舎の経験を活かして高学年で行う中京・東京方面への学習旅行など、本校では教室を飛び出し、様々な現場を訪れる機会を数多く用意しています。そのような"本物"の現場は、感受性が豊かな子どもたちの心をゆさぶり、本質を捉える目と探究心を芽生えさせます。そうすることで日常生活においても、自ら調べ、知る喜びを味わいながら、自分の考えを伝える力を育てることができます。

近小都道府県かるた

入学祝い「お国自慢・都道府県かるた」は近小オリジナル教材。リズムよく都道府県の名産品や観光地を覚え、シルエットを描いた札をとっていきます。子どもたちの覚える速さは、大人もかないません。

生活科

五感を鍛えて、気づきを高める

「近小 生活科 六箇条」を設け、子どもたちが積極的に五感を働かせながら、人や自然と関わり、実体験から学ぶことを大切にしています。気付いたことや発見したことを友達と交流することを通して、学ぶ楽しさを知り、より深い学びを育みます。

屋上庭園

低学年では野菜作り、中学年・高学年では理科学習で使用する植物を栽培してます。四季折々の花や野菜を栽培し、その生長を観察しながら自然の恵みに感謝する気持ちを育てます。

体育

からだとこころを鍛え、育てる

生きるための土台となる強い身体と何事にもくじけない強い心をつくるのが本校の体育教育です。その一環として、水泳学習・白浜臨海学舎(1学期)、運動会(2学期)、耐寒訓練・耐寒生駒登山(3学期)などを行っています。各学期に運動週間を設け、全校で積極的に運動する機会をつくっています。「運動場」「アリーナ」「体育室」と体育施設が充実し、特にアリーナはバスケットコートが2面もとれる圧巻の広さです。

体育施設

運動場が人工芝になり、怪我の心配もなく、楽しく体を動かすことができます。また陸上競技場のような50m直線ラバーも設置しています。

音楽

感じ、伝え、感動を分かち合う

音楽には、時間や空間や人をつなぎ、人の心を癒したり、感動や喜びを与えたりする不思議な力があります。本校では、様々な音楽活動を積み重ねることによって、このような音楽の力を感じること、心と心を合わせて共に楽しみ、感動を味わい伝え合い、音楽を通して友だち同士のつながりを深めていくことを目指しています。その集大成がオリックス劇場で開催する12月の音楽会。国内外のプロのアーティストも使用する大きなホールに、子どもたちの奏でる音色と歌声が響きわたり、音楽を通してひとつになる姿をたくさんの方に観ていただきます。

Another Stage もうひとつの舞台

学期に一度、ピアノやバイオリンの演奏、得意な歌などを学校の友達の前で演奏する機会です。いつもとは少し違った友達の新しい面を発見したり、日ごろの練習への意欲を高めたりする良い機会となっています。

図画工作

日常に生きる力の育成

図画工作科では造形活動における様々な経験を通じての心と体と頭の成長を重視して学習活動を行っています。発想力や技能はもちろんのことですが、美しいものを見て美しいと感じる心や、ひとつの作品と向き合い最後まであきらめずに取り組む粘り強さ、造形物が自分の思い描いていた形にならなかったときに柔軟に対処する力など、日常を力強く豊かに生きていくうえで必要となる力を育てることを大切にしています。そのために上手な絵を描くための指導ではなく、子どもが自ら考え、試行錯誤して取り組むことのできる題材の設定支援を心がけて指導を行っています。また、鑑賞活動を充実させることで個性を認め合える人間性を育てることも重視しております。普段の授業内での鑑賞活動だけではなく、2学期に焼きもの展・3学期に作品展を開催し、それぞれに全児童の作品を展示して鑑賞を通じての交流を図る工夫も行っています。

焼きもの制作

1階ピロティーに専用の陶芸窯を据え、各学年、年に一度以上は焼きもの制作を行っています。土ひねりから焼成までのすべての工程を校内で体験することができます。

洗心(道徳)

確かな生活習慣を身につけ、
豊かな心を

基本的な生活習慣をしっかりと身につけ、実践する姿勢を養うために、あいさつ、食育、片づけ・清掃の指導に力を入れています。また、毎月学校行事などと関連した「心の言葉(テーマ)」を掲げ、日々の学校生活の中で豊かな心を育てます。併せて「生活で気をつけること」を定め、より良い社会生活が送れるように自立の基礎を養います。本校オリジナルの心のノート『洗心』を活用して、道徳の時間の充実を目指しています。