【校長室だより】 失敗が人を成長させる
毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。新学期スタートの校長先生のお話を紹介します。
4月13日 月曜日 「失敗が人を成長させる」
平成27年度、最初の全校朝礼です。久しぶりに1年生から6年生まで全員が揃いましたね。やっぱり全員が揃うと気持ちがいいですね。新しい学年がスタートしました。
ここからみんなの表情を見ていると、活き活きとしていて、今年度の意気込みが伝わってくるような気がします。
今日は、発明王と呼ばれたエジソンについてお話をします。エジソンという名前を知っている人はどれぐらいいますか。どんな発明をしたのか知っている人はどうですか。エジソンはたくさんの発明をしていますが、いくつぐらいの発明をしたと思いますか。実はおよそ1300もの発明をしたそうです。特に有名なのは、みんなもよく知っている「電球」や「映画」です。夜になっても、明るい光の中で生活できたり、映画を楽しんだりできるのは、エジソンの発明がもとになっているのです。でも、そんなに簡単には発明できません。エジソンも発明するまでには何度も失敗したそうです。あの「電球」を発明するのに、何と1万回失敗したそうです。
あるとき、エジソンは新聞記者に、「あなたは電球を発明するのに、1万回も失敗したそうですね」と聞かれたそうです。その時エジソンは「私は、失敗をしたのではありません。こうするとうまくいかないという方法を1万回発見したのです」と答えたそうです。うまくいかない方法を発見したと思えば、失敗も全然怖くありません。
「教室はまちがうところだ」という絵本があります。そこには、まきたしんじさんの詩が載っています。少し長いですが、是非一度読んでみて下さい。確か、教室に掲示されているクラスもあったように思います。
最後に、フランスの自動車会社ルノーの会長と日本の日産自動車の社長を兼務している、カルロス・ゴーンさんの言葉を紹介します。
「子どもは字を習う時、ペンでなくて消しゴムで覚えるんですよ。何度も消して正しくなるまで書く、失敗は学習の本質です。失敗の好きな人はいない。繰り返したくないから学習するんです。」
失敗は誰でもします。大切なことは失敗を怖がらないことです。失敗を恐れて何もしないと何も手に入りません。
でも、もっと大切なことは、失敗から学び、同じ失敗を繰り返さずに、少しずつ目標に近づくことです。自分の力を信じてスタートしましょう。
教室はまちがうところだ まきたしんじ
みんなどしどし手をあげて
まちがった意見を 言おうじゃないか
まちがった答えを 言おうじゃないか
まちがうことを おそれちゃいけない
まちがったものを わらっちゃいけない
まちがった意見を まちがった答えを
ああじゃないか こうじゃあないかと
みんなで出し合い 言い合う中で
ほんとのものを 見つけていくのだ
そうしてみんなで 伸びていくのだ