図工・書写展に寄せて~「行為の図工教育」③~

| 教育エッセイ

 3日間開催された図工・書写展には、在校生の保護者の方々をはじめ、たくさんの方々にご来場いただきまして、誠にありがとうございました。子どもたちの個性豊かな作品をゆっくりとご覧いただけたことと思います。連載していました「行為の図工教育」も今回が最終回となりました。お付き合いいただき心より感謝申し上げます。

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「行為の図工教育」③ ~最終回~

C.人間関係力

 図工教育では、けっしてひとりひとりが受身ではなく、ボーッとしている間もなく全員が楽しくのびのび参加していきます。

 そして、この環境の中で、子どもたちは自分自身を知り、他者を知る場面も生まれます。

 「自分もすごいけど、友だちもすごいものをつくるなあ」

 この中には、思いやる心や尊敬する心が生まれてきます。

 その時の気持ちや感情を噴出していく様子は、人々に感動をあたえるものです。

 「自分はすばらしい」という自己表現に自信をもって、また、友だちのすばらしさも発見し、影響し合いながら活動していくのです。

 ものをつくり出すということはすばらしいことで、人間の偉大さ、手のすばらしさなども気づくことでしょう。

 尊敬する心は、きっと思いやる心も育ててくれると思います。

(「現代社会は、尊敬する心が少なくなってきている」・・山本容子さん)

D.変わらないもの

 人間が生きていくうえで、ぜったいに変わらないものがあると思います。

 その時代の流行の色というものがありますが、人間ひとりひとりがもっている色彩感覚というものは変わらないでしょう。

 同じように、人間が求める自分・人間・愛・幸福・自由・平和・安心などは人間の夢としてぜったいに変わらないものです。

 「行為の図工教育」をとおして、大きな大きな可能性をもっている子どもたちが、ぜったいに変わらないものを大切にしながら、自己表現していってくれることを心より願っています。