【校長室だより】「賢くなる方法」について

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

【1月26日月曜日】児童朝礼での校長先生のお話

さて、今日は、人間が「賢くなる方法」を、一つ紹介します。

 「覚えても覚えても、どうしても忘れてしまう。私の頭はなんて働きが悪いのだろう」と、思っている人はいませんか。覚えたつもりでも覚えていない。わかったつもりでもわかっていない。これは誰もがあることです。実は、これは人間なら仕方がないことなのです。いわば人間の弱点なのです。しかし、人間はこの弱点をできるだけ防ぐことのできる方法を見つけ出したのです。それは、「外化(がいか)」をすることです。「外化」とはあまり聞き慣れない言葉で少し難しそうですが、これは認知心理学の言葉で、頭の中にあることを話したり書いたりして、「外に出して考えたことを形にする」ということだそうです。

 たとえば、あることが頭に入ったとします。その時に、そのことをもう一度、口に出してみるのです。他人に説明するように話してみるのです。すると、自分がちゃんと理解できていることと、何となく分かったつもりになっていることとの区別がはっきりします。ちゃんと理解していることは、説明することでさらに頭の中に記憶されます。説明できないことは、その時にもう一度見直せばいいのです。また、隣の人に説明するような気持ちで、理解できたことを書き表すというのも「外化」です。きちんと書く必要はありません。メモ程度で十分に効果があるそうです。

 「外化」は、授業でも役立ちます。自分の考えを発表することは、「外化」の一つです。頭の中に浮かんでいることを、実際に口に出したりノートに書いてみたりすることで、しっかりと記憶に残ります。また、友達に教えたり説明したりすることによって、自分の記憶や考えを確かなものにできるのです。実は、先生たちもみなさんに教えることで、「外化」を繰り返して、たくさんの知識を定着させているのです。「外化」は自分を賢くし、自分の希望を実現させるための方法として、うまく役立てることができると思います。

 「近小」はチームです。それならば、チームの中でお互いに教えあうことで、全員が賢くなれるはずです。今日からみんなで賢くなりましょう。