【校長室だより】ファミレスでの出来事

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、

毎回、校長先生から全校児童にお話があります。

今週の校長先生のお話を紹介します。

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11月24日(火)「ファミレスでの出来事」

みなさん、おはようございます。

この3連休は楽しく過ごせたでしょうか。

連休中、新聞を読んでいると一つの記事に目がとまりました。

それは、あるご夫婦の体験を綴ったものでした。

そのご夫婦が、もうすぐ2歳になる息子さんと旅行された時のことです。

お昼ご飯を食べようと、ファミレスに入られました。

家族三人がテーブルに案内されて席に着くと、

店員さんが、お水の入ったコップと、子供用の器を運んできて、

アニメキャラクターが描かれた紙の台紙を子どもの前に敷いてくれました。

そして、もう一枚の台紙を誰も座っていない席に敷こうとしてから、

すぐに引っ込めたのだそうです。

店員さんが行ってしまった後のテーブルには、

水の入ったコップが4つ、子ども用の食器が2セット置かれていました。

その時、お母さんが「あの子がいる」とつぶやきました。

あの子、というのは、その半年ほど前、

3歳で亡くなった上の息子さんのことでした。

横断歩道で、お父さんとお母さんの目の前で事故にあって亡くなったのだそうです。

そのファミレスで、お母さんはその息子さんが一緒にいるように思えたんですね。

夢でもいいからもう一度会いたいと願っていた子ども。

食事が始まると、お母さんは姿の見えない息子さんに、

「初めにジュースを飲もうね。次はハンバーグ」と

語りかけました。

コップと食器が一組、余分に運ばれてきた理由はわかりませんでした。

でも、その昼食は「束の間の家族四人の団欒だった」そうです。

少し不思議なお話ですね。

小さな子どもを目の前で失ったご両親の悲しみや苦しみを考えると胸が痛みます。

そして家族がそろって仲良く食事できることが

どれほど幸せなことであるかを、改めて感じるお話でした。

みなさんが、笑顔で元気に毎日を過ごすことは、何よりの親孝行です。

通学途中の安全にも、十分注意してくださいね。

今週からは寒くなるようです。

風邪などひかないように、元気に頑張りましょう。