【校長室だより】 SDGs

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、

毎回、校長先生から全校児童にお話があります。

今週の校長先生のお話を紹介します。

7月20日(月)「SDGs

おはようございます。

最近、新聞やテレビで、"SDGs"という言葉を聞くことがあります。

高学年の人たちは授業で教えていただいていると思います。

日本語でいうと「持続可能な開発目標」になりますが、難しい言葉ですね。

簡単に言えば、世界の人たちがこれからもずっと幸せでいられるための目標のことです。

"SDGs"には、あと10年で、こんなふうに世界を変えようという17の目標があります。

その最初の二つに挙げられているのは、

住む家も無いような、たいへん貧しい人たちをなくすこと、

そして食べるものがなくてお腹を空かしている人たちをなくすことです。

昨日、一つのムービーを見ました。

アジアの国々のゴミ捨て場で、ごみを拾って生活する子供たちを取材したムービーです。

見渡す限りのごみの山の中で、みなさんと同じくらいの子供たちが働いていました。

ごみの中から金属や、まだ使えそうなものを探して、

リサイクルショップなどでお金に変えます。

毎日8時間から10時間働いて、もらえるお金は100円くらい。

だから、ご飯が食べられるのは一日に一回だけです。

着るものもなくて裸のままの男の子もいました。

取材していた日本人の記者が、子供たちにインタビューしていました。

「あなたの将来の夢はなんですか?」

10歳にもならない子供たちの夢。

一人の女の子の夢は、「大人になるまで生きていること」。

そこでは、15歳になるまで生きられる子供は3人に一人しかいないのだそうです。

「夢はありません。」と答える子どももいました。

多くの子どもの夢は、「一度でいいから、お腹いっぱい食べてみたい」でした。

でも、どの子どもたちも笑顔が素敵でした。

10人ほどの子どもたちを集めて取材したとき、

一人ひとりにお弁当が配られました。

そのフタを開けたとき、どの子どもも大喜びで飛び跳ねて、

「こんなごちそう、生まれて初めて見た!」と大騒ぎになったそうです。

でも次の瞬間、みんなそのお弁当のフタを閉じました。

お弁当を配った日本人スタッフにはその意味が分からず、不思議に思っていると、

一人の女の子が言いました。

「おじさん、お願いがあります。」

「こんなごちそう、自分一人では食べられません。

 家族のところに持って帰っていいですか?」

そこにいた子どもたちは、みんな同じ気持ちだったそうです。

生きるだけで精一杯の貧しさの中でも、家族を思いやる気持ちの美しさ。

そんな子どもたちが、大人になるまで生きられるような世界になって欲しいと

願わずにはいられないムービーでした。

世界にはそんな子どもたちも生きていることをぜひ知っておいてください。

高学年の人たちは、SDGs もしっかり学んでくださいね。

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