【校長室だより】 雪山(せっせん)の寒苦鳥(かんくちょう)

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

 1月23日 月曜日 「雪山(せっせん)(かん)()(ちょう)

 1月20日は大寒でした。1年で一番寒い時期を迎えていますが、体調は大丈夫ですか。寒さに負けないように自分で気をつけて欲しいと思います。

 今年は酉年ですね。今日は「寒苦鳥(かんくちょう)」という鳥のお話を紹介します。この鳥は仏教のお話に登場します。

 昔、インドの雪深い山に鳥の夫婦が住んでいました。昼は太陽の光が当たるので雪山でも暖かくなり、鳥たちは陽気に浮かれて、のんきに歌を歌って遊んでいます。でも夜になると雪山は厳しい寒さになり、鳥たちは、昼間、遊びほうけたことをとても後悔します。

 雌は「寒くて死んでしまう」と泣き叫びます。雄は「夜が明けたら、巣を作ろう」と固く決心し、雌をなだめます。でも夜が明けて暖かくなると、その苦しさをすっかり忘れて、昼間一日、夫婦でいつもと同じように浮かれて遊びまわり、また夜になると、「明日は巣を作ろう」と決心します。

 寒苦鳥は、夜は寒さに苦しみ、昼は遊びほうけることを繰り返して、「明日は巣を作ろう」と鳴きながら、最後まで巣を作ることなく一生を終えるそうです。この鳥たちは、雪の山に住み、寒さに苦しむということで「雪山せっせんかんちょう」と呼ばれています。

 このお話を聴いて、自分に似ているように思った人はいませんか。「明日からやろう」、「もう少ししてから頑張ろう」と、なにかと理由をつけて先延ばしにした経験はありませんか。

 人間には誰でもこの寒苦鳥と同じような弱い心があり、そのままでは何も変わらないということをまず自分がしっかりと理解することが大切です。

 そして一番大切なことは、やろうと思った時から行動することです。「自分はこうなりたい」「目標を達成したい」と、そう思った瞬間からスタートすることです。

 「世界で最も無意味なものは決意だ」という言葉があります。「決意」、「決心」することはとても大切ですが、それを具体的な行動に変えないで、この言葉にだけ満足していても、現実は何も変わらないということです。

 行動できる近小生になってくれることを楽しみにしています。

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