【校長室だより】 3学期始業式

| 教育エッセイ

1月7日 土曜日 この日は3学期の始業式でした。信念を迎えて、校長先生から全校児童にお話がありました。

1月7日(土) 小学校 3学期 始業式

 新年、明けましておめでとうございます。楽しく充実した冬休みを過ごせましたか。終業式にもお話ししました自分の名前についてのお話は聞けましたか。名前に込められた思いをしっかりと受け止め、今年の目標をちゃんと決められましたか。

 平成29年「酉年」がスタートしました。酉年の「とり」は「にわとり」のことを指しているそうです。酉年生まれの人は、頭の回転が速くバランスがとれているそうです。責任感があり集中力も高く、客観的に物事を見て判断でき論理的だそうです。

 しかし負けず嫌いでプライドが高く自分の主張を曲げないところがあり、自分本位になりがちだそうです。周りの人への感謝を忘れずに人の意見にも耳を傾けることができれば、もっと成長できるそうです。

 2017年は酉年の人にとっては近年稀に見る幸運期なので、大きく飛躍できるチャンスだそうです。そんな酉年生まれの人のいいところを見習って、今年も素晴らしい一年になるように取り組みましょう。

 今日は皆さんもよく耳にする「もったいない」という言葉についてのお話をします。漢字では「勿体ない」となります。あまり見たことのない文字になります。「勿体」とは仏教の言葉で、「物の本来あるべき姿」という意味になり、「勿体ない」とは「不都合である」「ありがたい」などの意味で使われていました。

 現在ではその価値を十分に生かさず無駄になっている状態やそれを惜しみ、嘆く気持ちを表す言葉になっています。食べ物を残した時に「食べ残しはもったいない」、誰もいない部屋に「電気をつけておくのはもったいない」等と使われます。

 2004年、ちょうど6年生が生まれた年に、アフリカ人女性として初めて、当時ケニア環境省の副大臣であったワンガリ・マータイさんがノーベル賞を受賞しました。マータイさんは「持続可能な開発」である植樹運動(グリーンベルト運動)や女性の地位向上にもつながった「民主主義と平和への貢献」により、ノーベル平和賞を受賞しました。

 2005年に来日したときに、「もったいない」という言葉に大きな感銘を受け、その後世界各地で環境保護の世界共通語として「MOTTAINAI」とその精神を広めました。環境3R(Reduce:ゴミ削減/Reuse:再利用/Recycle:再資源化)ともう一つのRであるRespect(尊敬の念)「MOTTAINAI]を、かけがえのない地球資源へ対する言葉だと賞賛しました。

 その思いは、地球環境に負担をかけない持続可能な循環的社会の構築を目指す世界的な活動につながっています。

 「もったいない」には日本の伝統的な精神や文化が込められています。食べ物を粗末にしたり食べ物を残すことに使われましたが、損得だけを考える「ケチ」ではありません。その食べ物を作ってくれた人たち、家庭に届くまでに関わってきた人たち、そして料理を作ってくれた人たち、そして大地や太陽、水などの自然の恵みへの感謝の気持ちが込められています。皆さんが唱える食前の言葉と同じです。

 これは、まだ使える物を捨てる場合にも使われました。かつて物は使える限り修理し、使えなくなったものは役割を代えて別の用途で使用しました。「もったいない」には、そのものを作った人たちや関わってきた人たちへの感謝の気持ちが込められています。

 大切なことは、私たちがこの「もったいない」を、今の生活の中でどのように生かすことができるかということを考え工夫することです。もちろん自分の持つ力をちゃんと使わないことももったいないことです。皆さんが学校で学ぶのはよく生きるためです。そして、生きるとは、自分一人ではなく、みんなで生きることです。自分の身近なことからまず行動してみましょう。

 一人ひとりの小さな取り組みが、きっと大きな力となります。これを「バタフライ効果」と呼ぶそうです。どんな意味なのかは、自分で調べてみて下さい。皆さんが、大いに輝く1年になることを期待しています。

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