【校長室だより】 「ありがとう」ということ

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週は、校長先生が出張のため、児童朝礼でお話ができませんでしたので、こちらで紹介します。

2月22日 月曜日 「ありがとう」ということ

 「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」と言います。これは、この時期の時間の過ぎゆく速さを示したものですが、3学期も半分以上が過ぎ、改めてこの言葉を実感しています。

 今日は、普段、皆さんが使っている「ありがとう」という言葉についてお話をします。 「ありがとう」の語源は、「有り難し(ありがたし)」という言葉です。「有り難し」とは、「有ることが難しい」という意味で、本来は「滅多(めった)にない」「珍(めずら)しくて貴重である」という意味になります。清少納言の枕草子72段「ありがたきもの」でも紹介されています。

 その後、「今生きている私達はたくさんの人達のおかげで生きているのだから、そのことに感謝して精一杯生きましょう」という仏教の教えとつながり今の意味になったそうです。

 では、「ありがとう」の反対の言葉は何でしょうか。漢字から想像すれば分かりやすいかもしれませんね。それは「当たり前」という言葉になります。

 人と人とが気持ちよく生活していくためには、「ありがとう」の言葉がとても大切です。助けられたり親切にしてもらったときに、ちゃんと「ありがとう」と声に出して言うことが大切です。

 家族の人や友だちにも、もちろん先生にもちゃんと言えていますか。心のどこかに助けてくれたり手伝ってくれること、親切にしてくれたり教えてくれたりすることを「当たり前」と思う気持ちは有りませんか。

素直に「ありがとう」と言えるようにするには、相手に対して感謝の気持ちを持つことはもちろんですが、そうしてもらって「当たり前だ」という考え方を改めることも大切です。

 そして、その感謝の気持ちを言葉にすることが大切です。思っていても言わなければ、何も伝わりません。「ありがとう」の一言が、自分の心も相手の心もきっと温かくします。たったひとつの言葉で、喧嘩(けんか)になったり、仲直りして笑顔になることもあります。

 やさしい言葉はやさしい気持ちを、思いやりのある言葉は思いやりのある心を作ります。 「ありがとう」の言葉をしっかりと使える近小生になってくれることを期待しています。