【校長室だより】 「あける」と「ひらく」のちがい

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週は、校長先生が出張のため、児童朝礼でお話ができませんでしたので、こちらで紹介します。

2月8日 月曜日 「あける」と「ひらく」のちがい

 今日は、普段あまり気にせずに使っている言葉を、少し違うところから考えてみるお話をします。それは、「あける」と「ひらく」という言葉です。

「天気の良い日には、大きく窓をひらいて、心をひらきましょう。」

「天気の良い日には、大きく窓をあけて、 心をあけましょう。」

 どうでしょうか。何か違いますね。「窓をひらく」「窓をあける」は、どちらも使います。でも「心をひらく」という言い方はしますが、「心をあける」という言い方はしません。どうやら「あける」と「ひらく」は、いつでも同じ意味を表す言葉ではないようです。

 「あける」とは、ふさがれた状態をなくすことです。例えば「穴をあける」「席をあける」などと使います。これに対して「ひらく」とは、互いにくっつき合っているものを動かして広い空間をつくることです。たとえば「つぼみがひらく」「傘をひらく」などと使います。

 では「心をひらく」とは、どういうことでしょうか。

 もしかしたら私たちの心は、色々なことを考えたり、様々な気持ちや思いなどが、たくさん複雑にくっつき合っている状態なのかもしれません。

 私たちは、相手の人と話しながら、相手の表情やしぐさなどを見たりして、その人の心を理解しようとします。でも、その人自身に、自分の気持ちをよくわかるように話して貰わなければ、理解できないこともきっとあるはずです。

だから自分の心を相手に伝えるためには、複雑にくっつき合っている自分の気持ちを、できるだけ話してみることが大切です。つまりそれが、「心をひらく」ということになります。

 自分自身が心を閉じていると、相手の人に自分のことを分かって貰えないだけでなく、新しいものの見方や感じ方も身につけることができなくなります。

皆さん全員が、窓を大きくひらき、心も大きくひらいて、楽しく元気に学校生活を送りながら、成長してくれることを大いに期待しています。