【校長室だより】 感じとる心

| 教育エッセイ

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

2月1日 月曜日 「感じとる心」

 2月3日は「節分」です。節分とは季節と季節の分かれ目という意味です。この日で冬が終わり、次の日が「立春」と言って暦の上では春になります。同じように、夏になる「立夏」、秋になる「立秋」、そして冬になる「立冬」があります。つまり節分は、1年間に4回あることになります。

 でも、江戸時代以降、春になる前の「節分」だけが残り、豆まきをしたり、ヒイラギの枝に鰯の頭を刺したものを家の門に付けたりするようになりました。これには鬼のいやがることをして、災いを追い払うという意味があります。平安時代には大晦日に行っていた追儺(ついな)・鬼遣らい(おにやらい)という宮廷行事が「節分」とつながったようです。

 まだまだ寒い日が続きますが、2月に入ると梅の蕾が膨らみ始めます。江戸時代の俳人、服部嵐雪の句に、「梅一輪、一輪ほどの暖かさ」があります。嵐雪は、松尾芭蕉の弟子にあたります。この作品は近小音読集にも収められていますので、知っている人も多いと思います。

 梅の花が一輪、二輪と咲くとともに、少しずつ気温が上がってきます。2月の終わり頃から3月にかけて、白い梅や赤い梅の花の甘い香りで一杯になります。

 耳を澄ますと、「うぐいす」の「ホーホケキョ」という鳴き声にまだならない、「ケキョ、ケキョ」という鳴き始めのような小さな声が聞こえてきたりします。

 たくさんの「めじろ」が木の上を飛んでいるのを目にすることもあります。めじろは、喉が黄色、背中が黄緑、お腹はうすい黄色で、目の周りが白い小鳥です。木の枝にたくさん並んで止まることがよくあり、その様子から、たくさん集まることを指す「めじろ押し」という言葉が生まれました。

 これから、少しずつ、暖かい春が近づいてきます。自分の五感(目、耳、鼻、舌、肌)を通して、季節の移り変わりを感じて欲しいと思います。

 日頃は何となく見過ごしてしまう動物や植物の様子を、興味を持って見たり聞いたり調べたりしながら、自分自身の「感じとる心」を大切に育ててくれることを楽しみにしています。

うぐいす めじろ

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