【校長室だより】 平成31年度入学式

| 教育エッセイ

4月8日、満開の桜の花びらが咲き誇る中、平成31年度の入学式が挙行されました。

入学式での校長先生の式辞を紹介します。

平成31年度 小学校入学式式辞

さて、新入生のみなさん。

さっき、5年生が演奏する中を

6年生のお兄さん、お姉さんと一緒に入場してくれましたが、

みなさんがこの小学校に入学してくれるのを

近小のみんなが楽しみに待っていました。

花壇に咲いている赤・白・黄色のチューリップは、

2年生の人たちが新しく入学してくるみなさんに喜んでもらおうと、

一生懸命育ててくれたものです。

そんなふうに、近小のみんなが、新入生のみなさんを歓迎しています。

今日から、この近畿大学附属小学校で一緒に楽しく遊び、勉強しましょう。

ところで、みなさんはマザー・テレサという人のことを聞いたことはありますか?

インドのカルカッタというところで、親に捨てられた子供たちを育てたり、

貧しい人や病気の人たち、誰にも看取られずに寂しく死んでいく人たちのために

すべてを捨てて働いた人です。

そのマザーが働いていたカルカッタで、砂糖が足りなくなって

お店に行っても手に入らなくなったことがあったそうです。

砂糖は甘くておいしいだけではなくて、

元気でいるために無くてはならないものです。

ある日、5歳くらいの男の子が両親と一緒にマザー・テレサを訪ねてきます。

男の子は砂糖が入った小さな入れ物をマザーに渡して言いました。

「僕は3日間、お砂糖を食べるのをがまんしたんだ。

 だから、これがそのお砂糖。マザーのところの子どもたちにあげてね。」

そのお砂糖は、ほんの少ししかなかったかもしれません。

でも、この男の子がしたことは、マザー・テレサに大きな喜びと勇気を与えました。

街中に砂糖が足りなくなっていたので、

この5歳の男の子も少ししかお砂糖をもらえなかったに違いありません。

でも、この男の子は不満を言うのではなくて、考えたのだと思います。

「少しだけど、自分はお砂糖をもらうことができた。

 本当にお砂糖のもらえない子はかわいそうだ。」

そう考えてこの子は3日間お砂糖をがまんして、入れ物に貯めていきました。

そして、それを全部マザーに渡したのでした。

みなさん。この男の子は損をしたのでしょうか。

先生は違うと思います。

きっと、その3日間、

お砂糖を食べて喜ぶ子どもたちの顔を思い浮かべて

楽しい気持ちで過ごしたのではないでしょうか。

お友だちを思いやる気持ちは、自分も幸せにしてくれます。

近小に入学するみなさん。

お友だちに優しく、親切にすること。

お友だちだけではなく、お父さんやお母さん、ご家族の方に

どうしたら喜んでもらえるかを考えること。

そうすれば、自分がわくわくする楽しい気持ちになります。

思いやりのある、優しい人になること。

それが、一番大切なことだと思います。ぜひ覚えておいてください。

最後になりましたが、保護者の皆様。

本日はお子様のご入学、誠におめでとうございます。

真新しい制服に身を包み、

立派になった我が子の姿に目を細めておられることと思います。

これからの6年間、教職員一同心を合わせて誠心誠意、

子供たちの成長のために邁進する所存でございます。

ご家庭と連携を密にして取り組んで参りたいと思いますので、

どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、5年生、6年生のみなさん。

今日のためにいろいろと準備をし、1年生を暖かく迎えてあげてくれてありがとう。

とても嬉しかったです。

さすが、本校自慢の最上級生です。

これからも、かわいい後輩たちを助けてあげてください。

よろしくお願いしておきます。

1年生のみなさんは、5年生、6年生の姿をよく見て模範にしてくださいね。

それでは、新入生の皆さんが有意義で、

幸せな6年間を過ごされることを祈って、私からの式辞といたします。

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