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【New】しあわせ運べるように

阪神淡路大震災から20年が経とうとしています。

近小では、阪神淡路大震災以来、全学年でずっと歌い継がれている歌があります。それは、「しあわせ運べるように」という歌です。

阪神・淡路大震災から約1カ月後の1995年2月27日、神戸市立吾妻小学校で小さな発表会が行われました。避難所にもなっていた吾妻小学校の校庭に児童約200人が電子ピアノを取り囲むようにして集まり、避難住民、ボランティアの方々と一緒に合唱をしました。この日、初めて「しあわせ運べるように」が披露されました。小学生の澄んだ歌声が被災地に響き渡り、たくさんの方々が涙されました。その後、神戸市にある180近くの小学校や1月17日に神戸で行われる追悼式典でも歌われるようになり、成人式では参加者全員で合唱をすることもありました。

「しあわせ運べるように」を作詞・作曲したのは、当時、吾妻小学校で音楽を教えていた臼井真先生です。震災で東灘区の自宅が全壊し、先生自身も被災されました。吾妻小学校で避難住民の方の対応をしながら身を寄せていた親戚宅を往復する毎日。神戸で生まれ育った臼井先生はすっかり変わり果てた街を目の当たりにし、数々の思い出が失われ、絶望感で胸がいっぱいになりました。そのとき、こんな思いが頭をよぎったのです。「子どもたちの歌声で、壊れた神戸の街を包みたい」「生まれ育った神戸の復興のために自分ができることは、音楽で表現することしかない」そんな思いから生まれた歌が「しあわせ運べるように」です。臼井先生は、「音楽を通してやさしさや人の心の痛みがわかる子、目に見えないものの美しさがわかる子になってほしい。」そして、「小学生のときに何かに心が動かされて感動できる子、涙を流せるような子になれれば、大人になってもいろいろなことに感動できるような人になるだろう」と思い、約30年間、子どもたちへ音楽を教えているそうです。現在では、近小の子どもたちをはじめ、阪神淡路大震災を体験していない子どもたちもこの歌を通して多くのことを学んでいます。

神戸の再生を願う「復興の歌」として鎮魂と希望を込めた「心の歌」として長年親しまれてきたこの曲が、今は、東日本大震災の復興ソングとしても広がりを見せています。近小では、毎年、1月17日に合わせて「地震避難訓練」を実施していますが、音楽の授業でも全学年、全クラスが「しあわせ運べるように」の歌を通して、「人と人との絆」や「命の大切さ」、「やさしさ」や「思いやり」について、子どもたちと共に思いを深めています。

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