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【校長室だより】 第1学期終業式

7月21日、第1学期の終業式を行いました。子どもたちに向けた終業式での校長先生のお話を紹介します。

7月21日 火曜日 第1学期 終業式

 今日は1学期の終業式です。4月にスタートして色々なことを学んだ4ヶ月が過ぎました。

 今年度の目標に少しずつ近づいている自分を感じていますか。最後まであきらめないで頑張りましょう。

 今日はカレーライスや肉じゃがやポテトチップスなどの色々な料理に使われる「ジャガイモ」についてのお話をします。

 ジャガイモには、寒さに強くて1年に2度収穫できることから「ニドイモ」、馬の首につける鈴の形に似ていたので「馬鈴薯」という名前があります。あるいは寒さでお米がとれない飢饉の時に、人々を飢えから救ったので「お助け芋」と呼ばれることもあるそうです。

 ジャガイモの原産地は南アメリカのアンデス山脈です。スペインの探検隊が持ち帰ってヨーロッパ中に広まりました。日本には江戸時代にオランダ船でジャワ島を通って長崎の出島にやってきました。ジャワ島の「ジャガタライモ」が「ジャガイモ」になったそうです。

 ビタミンCを多く含むジャガイモは、今は色々な料理に使われる人気のある野菜ですが、ヨーロッパに伝わった頃は、人々は食べ物とは考えずに観賞用の花としていたそうです。

 ジャガイモの花は白や薄紫で、ほんのりとバニラの香りがするそうです。最初は畑ではなく王侯貴族の植物園に植えられていたそうです。

 フランスのルイ16世とマリー・アントワネットは、ジャガイモの花のブーケを付けて舞踏会に現れたという記録もあり、結婚式では花嫁のブーケとしても使用されたそうです。

 しかしジャガイモ自体はその見た目の悪さから、「悪魔の根っこ」と呼ばれ、長い間、豚の餌と見なされ人間の食べ物ではないとされていました。

 その後18世紀半ばに各地で飢饉が起こったときに、大きな変化が起こりました。現在のドイツにあたるプロイセンの国王であったフリードリッヒ大王が、民衆の食糧確保のために小麦やライ麦などの穀物の数倍の収穫量を誇るジャガイモの栽培を奨励しました。

 しかし、農民たちは畑が汚れてしまうとして、その栽培に抵抗し、中々広まらなかったそうです。

 そこでフリードリッヒ大王はある作戦を立てて、ドイツにあっという間にジャガイモ栽培を広めました。19世紀にはドイツ中で栽培され、その後飢饉対策としてフランスでも同じ作戦で栽培が飛躍的に広がりました。

 私たちの身近なものや何気なく見ているものにも少し調べてみると、今まで知らなかったことが分かる楽しさや、今までバラバラだった知識がつながっていく面白さがあります。

 この夏休みをうまく活用して、その面白さを味わって欲しいと思います。自分が知りたいと思う気持ちのことを「知的好奇心」と言います。新しいことを知りたい、もっと調べてみたい気持ちが、どんどん湧いてくれることを期待しています。キーワードは「自分で」です。

 これから始まる夏休みには、自分の時間がたっぷりと取れます。担任の先生からの夏休みの過ごし方を守りながら、色々な体験や発見を重ねて下さい。

 さあ「ジャガイモ」には、どんな作戦があったのでしょうか。夏休みを終えて、また1つ成長したみんなの笑顔に会える2学期を楽しみにしています。先生のお話はこれで終わります。

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