新着情報

教育エッセイ新着情報

【校長室だより】 人をひきつけるもの

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

9月10日(月)「人をひきつけるもの」

みなさん、おはようございます。

先日、附属幼稚園の入園試験がありました。

保護者面接の時、なぜこの幼稚園を選んでくださったのですか、

とお聞きするのですが、

何人かの方が

「朝、小学校の正門で子供たちが帽子をとって、礼儀正しく挨拶する姿に感動した。」

と言ってくださいました。

先生自身も、先日、みなさんのすてきな姿を見ました。

ある政党の旗を持った人があやめ池の駅前で通りかかる人たちにあいさつをしていました。

そこへ近小生が来て、立ち止まり、帽子をとって

「おはようございます。」とあいさつしました。

その人は一瞬驚いた表情をした後、

その近小生に深々とお辞儀をしてくださいました。

人は本物に出会ったとき、感動を覚えます。

相手が小学生であっても、

本物を持っている事に対して頭を下げてくださったのだと思います。

先生も、その光景を見て誇らしい気持ちになりました。

みなさんが近小の良い伝統をしっかりと引き継いでくれているおかげです。

本当にありがとうございます。

でも、良い習慣は私たち一人ひとりが意識していないと、すぐに失われてしまいます。

昔、ユダヤの村に新しいラビが来ることになりました。

ラビというのは、ユダヤ教の先生、指導者のことです。

村では、新しいラビを歓迎するパーティーを計画しました。

それで、大きな空の樽を用意し、パーティーの前日までにその樽に村人一人ひとりが

一瓶ずつブドウ酒を入れることになりました。

そして、いよいよラビが到着してパーティーが始まります。

ところが、その樽から注いだブドウ酒は全く味も香りもなく、水のようでした。

村の長老たちは、新しく来たラビに対して、恥ずかしい気持ちでいっぱいになりました。

どうして、こんなことになったのか。

村じゅうの人たちも黙ってうつむいていましたが、

一人の貧しい村人が立ち上がって言いました。

「皆さん、すみません。実は、皆がブドウ酒を入れるんだから、

私一人くらい水を入れても誰にも分からないだろう。そう思ったんです。」

すると、別の村人が立ち上がり、「実は、おれも同じことをしました。」

その後、次々に「おれも」「私も」が続いて、

結局村人全員が水しか入れていないことが分かったそうです。

みなさん。自分一人くらいかまわないと考えてしまうことはありませんか。

みんながしっかり帽子をとって挨拶しているのに、自分だけごまかしてしまう。

それは、素晴らしいものに水を注いでだめにしてしまうことです。

そして、ごまかしは人を感動させるどころか、不愉快な気持ちにさせます。

あいさつでも、運動会の集団演技でも同じです。

誰が見ていなくても、自分ができる最高の姿をめざす。

皆さん一人ひとりが、そんな気持ちでいて欲しいと思います。

そうすれば周りの人たちをひきつけてやまない、すてきな人になれます。

そんな人になれるよう、いっしょに頑張りましょう。

教育理念.jpg

|