新着情報

教育エッセイ新着情報

【校長室だより】 吉田沙保里選手と栄和人監督

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

 今、韓国で冬のオリンピックが行われていますが、今日は夏のオリンピックに4回連続で出場し3度の金メダルを獲得したレスリングの吉田沙保里選手と栄監督さんのお話をします。

 吉田選手はよくテレビなどにも出演しておられますし、みなさんも知っていると思います。

 女子レスリングで個人戦206連勝を記録し、オリンピックを含む世界大会で16連勝を成し遂げました。世界一になる、というだけでも大変なことですが、16大会続けて世界の頂点に立ち続けることは驚くべき事です。

 その圧倒的な強さのため、彼女にはニックネームがつきました。

どんなニックネームか知っていますか?

 それは「霊長類最強」というものですが、少し失礼ですね。

でも、そんなあだ名がつくくらい、吉田選手の強さは驚きだったんです。

 だから、オリンピックで3大会金メダルをとって、4大会目のリオデジャネイロオリンピックに出場したとき、世界中の誰もがまた金メダルをとると思っていました。1年半前のことです。

 吉田選手は順当に勝ち進み、決勝戦に進出しました。でも、信じられないことに、その試合で敗れました。その試合を見ていた世界中の人が衝撃を受けたと思います。吉田選手が試合で負けたのは、実に4年ぶりのことでした。

 決勝戦が終わったとき、テレビにはこれまでなかったような光景が映し出されていました。テレビカメラも、新聞記者も、金メダルの選手よりも銀メダルに終わった吉田選手に殺到しました。

 インタビューされた吉田選手は涙ながらに何度も「申し訳ない」を繰り返し、「取り返しのつかないことをしてしまった」と語りました。でも、多くの日本の人たちはそんな吉田選手に心の底から拍手を送っていました。勝ち続けている吉田選手もかっこいいけれど、負けたときの吉田選手はさらに素晴らしいと思いました。

 一方、栄監督さんも吉田選手だけでなく、数多くの優れた選手を育てた名監督です。至学館大学レスリング部の教え子に48kg級の伊調千春・小原日登美・登坂絵莉、55kg級の吉田沙保里、63kg級の伊調馨・川井梨紗子、69kg級の土性沙羅など、多くのオリンピックメダリストを送り出しています。特に、伊調馨選手はオリンピック4連覇を成し遂げています。

その伊調馨選手も、連勝記録が途切れるたびにこう言ったそうです。

「負けないとわからないことがある。この負けはチャンス。成長のキッカケにします。ドーンと落ちて、また上がっていくほうが突き抜けられる」本当に強い人の言葉ですね。

写真Y.jpg

|