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【校長室だより】 浮いて待て!

毎週月曜日に行われる児童朝礼では、毎回、校長先生から全校児童にお話があります。今週の校長先生のお話を紹介します。

10月3日 月曜日  「浮いて待て!」

 今日は、服を着たまま水に入る「着衣水泳」についてお話しします。着衣水泳とは、服を着たまま泳ぐことではなく、不意に海や川に落ちた時に自分の身を守るための方法です。

 それではこれから3つの質問をします。水に落ちた時にやった方がいいと思うことに手を挙げて答えてください。何回、手を挙げでも構いません。自分で判断してください。

 まず、1番目は、身につけている服や靴は重たくなるので脱ぐ。

 2番目は、声を出したり、手を振って助けを呼ぶ。

 最後、3番目は、自分の力で岸に向かって泳ぐ。

 実は、これらはすべてやってはいけないことだそうです。服は泳ぐためには妨げになりますが、浮くことが目的ならば、体温の低下や怪我から保護してくれるそうです。また、服の中に空気が残っていて服を着ている方が浮きやすく、靴はそれ自体に浮力があります。

 助けを呼ぶために声を出すと肺の空気が抜け、手を振れば濡れた袖の重さで体力を失い逆に沈みやすくなるそうです。

 岸に向かって泳ごうとしても、海や川には流れもあり、その上、着衣のままだと普段の半分ぐらいしか泳げないそうです。かなりの泳ぐ力がない限り岸には辿り着けず体力が消耗し、焦る気持ちが恐怖感に変わりパニックになるそうです。

 それでは水に落ちた時はどうすればいいのでしょうか。当然びっくりしてしまいますが、慌てないで落ち着くことが重要です。そのためには正しい知識を持つことが必要です。水に落ちてしまったら、まず両手両足を広げて大の字で仰向けになり身体の力を抜いて背浮きの姿勢をとります。背浮きができない人はペットボトルやカバンなど浮力のある物に捕まって浮くラッコ浮きが良いそうです。

 つまり、いざという時には落ち着いて、できるだけ体力を消耗しないで、泳ぐことより浮き続けて助けを待つことが大切になります。着衣水泳は、呼吸を確保し救出されるまで浮き続け、自分の身を守ることを目的とした対処法です。

 「浮いて待て!」が助かるポイントになるそうです。

 濡れた服の重さを知るには、服のままでお風呂やシャワーを浴びてみるのもいい体験になるかもしれません。もちろんお家の人の許可を得てください。今日のお話は以上です。

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